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水俣病の誤情報について熊本県知事がトライグループ批判「差別や偏見を生む」(熊本県)



トライグループが「水俣病は遺伝する」という誤った学習教材を配信していたことについて、熊本県の木村知事は、県議会で「新たな差別や偏見を生むものであってはならない」と厳しく批判しました。

この問題は「家庭教師のトライ」を手がけるトライグループが、オンライン教材で「水俣病は遺伝する」という誤った動画と文章を配信していたものです。



トライグループは6月7日、問題の経緯と再発防止策を環境省に提出しました。

■木村敬知事
「このような不適切な情報は新たな差別や偏見を生み、深刻かつ重大な影響を与えかねないものであり、あってはならないことであります」

また知事は「今回の問題を契機に水俣病への正しい理解の促進と偏見差別の解消に向け国と連携して取り組む」としました。

一方、希望する女性職員を対象に、卵子の量を調べて将来設計に役立ててもらう県のモデル事業に一部から批判があることついても質問がありました。

知事は「対象を年齢や結婚歴の有無で限定した点などは方向性を修正し、問題が生じたとまでは認識していない」と答えました。

そのうえで今年度は事業を行わないことを表明し、対象者を県民一般に広げていく方向で啓発活動を行いたいとしました。


(06/13 12:21 熊本県民テレビ)

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