■【背景に何が】新卒採用 熊本の半数以上の企業が当初計画を下回る 採用できなかった企業も(熊本県)
春から新社会人になった人は、まもなく1か月を迎える頃です。この新卒者の採用をめぐり、熊本県内企業では人材の確保に困っているという実態がわかりました。
地方経済総合研究所と熊本日日新聞社が行った調査(県内の130社が回答)によりますと、今年春入社の新卒者を採用した企業は8割を超えましたが、半数以上が「当初の計画を下回った」と回答しました。また、採用しなかった企業の半数近くが、採用活動を行ったものの、結果として採用できなかったとしています。
「計画を下回った」と回答した企業は、理由として「働き方改革への対応の遅れ」、「採用活動にかける時間の不足」をあげています。
そしてもう一つ、背景としてあげられたのが「半導体関連企業」です。「半導体関連企業の県内進出の採用への影響」を尋ねたところ、「大きなマイナス」、「多少マイナス」と答えた企業が全体の半数を超えました。「初任給などの待遇面」や「優秀な学生が半導体業界に流れている」ことを理由としてあげています。
また、調査では県内の企業に対して「何をアピールポイントにしたのか」も聞いています。最も回答が多かったのは「職場の雰囲気や人間関係が良いこと」。次いで「地域に貢献できること」、「休暇取得など福利厚生の充実」となりました。この3つは、学生側からの関心も高い傾向にあるそうです。
「新しいことにチャレンジしやすい」や「若手が活躍できる環境」といった項目よりも多い回答となりました。学生のニーズに応えられる採用活動というのが、今後も求められそうです。
(04/30 19:05 熊本県民テレビ)
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