■「母親が妊娠中に汚染された魚を摂取」水俣病認定申請を2回棄却された男性の裁判始まる 熊本県は争う姿勢(熊本県)
過去に2回、水俣病の認定申請を熊本県から棄却された男性が、棄却を取り消して水俣病患者として認めるよう求めた裁判が、熊本地裁で始まりました。
熊本県を訴えているのは、宇城市松橋町に住む大戸迫智さん(59)です。大戸迫さんは10歳のとき、脳性小児まひと診断されました。しかし、水俣病の研究者だった原田正純医師から胎児性水俣病の疑いがあるとの診断を受け、今までに2回、県に対して認定申請しましたが、いずれも棄却されています。
大戸迫さんは、母親が妊娠中メチル水銀に汚染された魚などを摂取していたとし、生まれつきの歩行障害などは母体を通じた水銀汚染の影響だとして、水俣病と認めるように求めています。
大戸迫さんは23日、裁判前の門前集会で、早く水俣病と認めてほしいと訴えました。
■大戸迫智さん
「歩くことも不自由になってきた。早く認めてもらいたいです」
23日の裁判では、大戸迫さんと、補佐人として姉の坂本みゆきさんが意見陳述しました。一方、熊本県は棄却を求めています。
(04/24 12:06 熊本県民テレビ)
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