■村長「村の職員はわからん」発言きっかけで議会開始3時間以上遅れ(熊本県)
17日、球磨村の議会のスタートが思わぬ形で3時間以上遅れました。専門家が「珍しい」と話す理由とは?
17日から始まった人口2600人の球磨村の定例議会。そこで珍しい事態が…「開始が約3時間半遅れる」。
なぜ開始が遅れたのか。議会が始まっていたはずの17日午前11時、役場では松谷浩一村長の会見が開かれていました。
■球磨村・松谷浩一村長
「その言葉に対して認めて、課長さんの方にはお詫びをさせていただいた」
発端となったのは、6月10日に開かれた課長級以上の会議です。松谷村長が外部で「ある発言」をしたと報告されたといいます。
「村の職員はわからん」
球磨村によりますと、一部の職員の能力を批判する発言を村民や他の首長などにしていたといいます。この発言について松谷村長は16日、係長級以上の職員を前に釈明をした一方、報道陣に対しては「復興への意見を聞いていた」と異なる説明をしていました。これに議会側は…。
■副議長
「議会は課長会が求めた意見を聞いているので、しっかり謝罪をしてくれ公に謝罪をしてくれと」
「公の場で謝罪すべき」として議会の開始を遅らせ記者会見が開かれたのです。
■球磨村・松谷浩一村長
「職員を守っていかなければならない立場である村長自らがそういった言葉を言ったことに対しては、弁解の余地もございません」
一方、発言をした場や時期は、明言を避けました。
村長の釈明で遅れた議会。一連の流れについて、地方政治に詳しい専門家は…。
■地方政治に詳しい熊本大学法学部・伊藤洋典教授
「(このような形で議会が遅れるのは)珍しいでしょうね。村長と職員の間での信頼関係、一体感がないと政策の実行性とか執行とかにももしかしたら影響があるかもしれないのでしっかり信頼関係を取り戻してほしい」
熊本豪雨からの復興など、課題と向き合う球磨村。村民のためのスムーズな舵取りが求められています。
(06/17 19:30 熊本県民テレビ)
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